
男子のこだわりモノの極致といえばバイク。かくいう俺もバイク乗り。愛馬はハーレーです。
ハーレー・ダビッドソンは1903年にアメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーで設立されたバイクメーカーです。ウィリアム・S・ハーレーと幼なじみのアーサー・ダビッドソンが共同で設立したから社名は2人の名を冠してハーレーダビッドソン。空冷Vツインエンジンが生み出す「ドドドッ、ドドドッ、ドドドッ」の鼓動と振動が最大の魅力。
念願かなって手に入れたのは、2004年の初秋だったかな。エンジンはエボリューション。車種はソフテイル(FXST)。99年製造の最終モデルで、いわゆる「ラストエボ」と呼ばれるモデルです。
なぜハーレーを選んだのか?
昔、『シガテラ』って漫画で、ハーレーのことを「あんな遅くて重くて高いだけのバイク」って言ってる台詞があって、「なるほど、上手いこと言うなー。」って笑ったことがある。
ほんと、ハーレーって高速で100km超えると振動凄いし、やたら重くて取り回しづらいし、峠ではがっつりと減速しないとぜんぜん曲がれないしで、コレなんの苦行だよ!ってバイクだからなー。
伊豆スカイラインとかにツーリング行くと、スポーツバイクやネイキッドバイクが気持ちよさそうにワインディングしてて(もちろん追い抜かれていく)、ほんと心底から羨ましくなるw
おまけに、ハーレーはエンジン入れてもすぐには出発できない。アイドリングが安定するまで5分くらい待たないと駄目。冬なんて出発するまで10分以上かかるし。国産バイクならありえない話だよ。
それでも、やっぱりハーレーがいいんだよなー。その長い歴史や普遍のスタイルはもちろん、Vツインエンジンが奏でる唯一無二の鼓動がとにかくたまらない。不完全で非効率、手間暇もかかるけど、それがいい!
エボリューションへのコダワリ
新旧さまざまなエンジンがあるハーレーだけど、一番こだわったのは「エボリューション」であること。
旧車だとショベルが人気で、確かにザ・ハーレーな鼓動は素敵だけど、どうしても故障がちでロングツーリングには向かない……。かといって、当時最新型だったツインカムも信頼性は高くてロングツーリング向きだけど、ハーレーぽい鼓動となるとちょっと物足りない……。
そんな(面倒くさい)こだわりをまるっと満たしてくれるのが、エボリューションだった。
ハーレーらしい鼓動っていうのは、いわゆる「三拍子」と言われる音で、ショベルヘッドのアイドリング時の音がそれ。ただ、エボ以降のエンジンはショベルっぽい三拍子が出ないので、やっぱりショベルが最高って人が少なくない。でも、実はチューニング次第でエボでも三拍子を出せるんだけどね。
つまり、ハーレーらしい鼓動もありつつ(出せつつ)、壊れにくくて走行性能もいい。そんなエボリューション・エンジン(特に後期型)は、とてもバランスのとれたエンジンと言える。
当時苦境だったハーレー社の業績を回復させるべく「進化(EVOLUTION)」という名前が与えられた!ってストーリーにグッときたのも大きかった。こういう物語、大好物ですw
至高のソフテイルフレーム

ソフテイル?もしくはダイナ?それともスポーツスター?がモデル選びでの悩みがちポイントだけど、俺は最初からソフテイル一択だった。
ソフテイルフレームは、サスペンションをフレーム下部に隠すことで、リジッドフレームの美しい見た目と、クッショニングによる快適な乗り心地を実現させ、まさにデザインと機能性のバランスが取れた至高のデザインといえる。この流麗なラインがたまらない……。
ダイナも格好いいけど、リヤのサスペンションがむき出しなのが気になる。あと、フレームのラインがちょっといびつというか、美しく流れてないところも気になる。いや、個人の好みなんだけど。でも、FXSローライダーには憧れるw
個人的に「エボリューション×ソフテイル」は、鼓動、品質、造形、そして物語までも備えた、ハーレーの1つの到達点じゃないかと思う。今となっては旧車扱いになってるけど、ほんと魅力的なエンジンです。いやマジで。
ちなみに、ソフテイルといえば、かの名作映画『ターミーネーター』でシュワちゃんが乗るファットボーイのイメージが強烈かな。アレで初めてハーレーを認識した人も多いんじゃなかろうか。
状態のいい中古を探して購入
当時、エボリューションは中古でしか手に入らないので、練馬のカスタムショップ「チェリーズカンパニー」で探してもらった。条件は下記で、ほぼ一本釣りw
- エボリューション
- FXST
- 99年式 ←ラストエボ
- ノーマル or カスタム少なめ
半年以上かけて探してもらって出てきた車体は状態良好。走行距離も16,000kmくらいで、カスタムもほぼノーマル。マフラーも純正で(穴開けあり)、少しだけローダウンされてたくらいでした。まさに出会い。
納品時は、ハンドルをドラッグバーに変えて、グリップを交換。シートは見ため重視でラペラのシートに。でも、ツーリングしてみたら普通にお尻が悲鳴を上げたので、すぐにサンダンスのシートに交換。
あと、当初はスポタン(スポーツスターのタンク)に載せかえるカスタムを妄想してたので、別途スポタンを注文してたんだけど、ガソリンの容量が少ないとツーリングに不向きだなと気づき土壇場でキャンセル。申しわけなかった……。
そんなこんなで、15年経つ今でも実はほとんどカスタムしていません。錆がひどかったミラーを交換したくらいかな。もちろん予算の問題もあるけれど、年齢を重ねるごとにノーマルのスタイルも格好いいと思えるようになった。俺も大人になったなーと。
ちなみに、俺のFXSTはクロームメッキじゃないシンプルなモデルです。パッと見、地味っちゃ地味だけどこれが実はカッコイイんだな。経年変化で汚れてやれてエイジングなんてしたらとてつもなくカッコイイ状態になってしまう予定。ああ待ち遠しいw
学生時代はスティードに乗っていた
余談だけど、大学生の頃はホンダのスティードに乗ってました。バイト先で先輩がスティードとバルカンに乗ってて、アメリカンてカッコイイなーって憧れたんですよね。で、バイトしてためたお金と親からの資金援助で黒×赤のスティードVLXをGETしました。
卒業旅行で北海道に一人旅ツーリングしたのもいい思い出だな。10日くらいかけて走ったけど、道南だけ周れなかったのが心残り。いつかもう一回行くぞ!って心に誓って、はや20年の月日が過ぎてしまった。ううぅぅ……。
そんな思い出いっぱいのスティードも、社会人になって東京への引っ越しが決まった25歳の夏に、泣くなく手放しました…。トラックの荷台に積まれてドナドナされていく風景を未だに覚えている……。
ツーリングはもっぱら伊豆方面

ツーリングはもっぱら伊豆方面が多いかな。箱根ターンパイクから伊豆スカイラインが一番のお気に入りコースで、余裕があれば西伊豆スカイラインまで足を伸ばすことも。疲れるけどw
他にも、箱根や下田、九十九里・館山、諏訪湖・ビーナスライン、日光・鬼怒川、横須賀・三浦とかいろいろ走ったなー。子供が産まれるまではよく嫁を後ろに乗せて2人で旅行してました。ほんと懐かしい。
とくに思い出深いのが、地元愛媛の親友(ハーレー乗り)と伊勢神宮で待ち合わせて、10日くらいかけて伊勢→奈良→京都→島根→鳥取→山口→愛媛の「神話ツーリング」をしたこと。今までで最高のツーリングだったな。
次回の神話ツーリングは高千穂狙いで九州方面を予定しているけど何時になることか……w
車検入れないと……
ツーリングの話をしてると、今すぐにでもツーリングに行きたくなるんだけど、悲しいかな……。今は車検が切れてて走れない……。子供が生まれてからどんどん乗る機会が減ってしまってるよ……。どうしたもんか……。
とにかく車検からだな。そうだ、貯金しよう!